みなさん、雷を侮ってはいけません。
私は、先日停電でPCを一台無くしました。
今までは、「まさか停電でPCが壊れるなんてそうそうない」なんてたかをくくっていました。
UPSで停電対策をするもの面倒だし、などと思いながら。
ですが、それは甘かったのです。
あなたのの周りでも、いつ停電でPCが壊れてしまうかわかりませんので、万が一のための備えとして今のうちからUPSで停電対策をしておくといざという時に助かります。
今回はUPSで停電時でもPCを安全に守る為の方法をご紹介したいと思います。
UPSで停電時でもPCを安全に守る 万が一のための備え
みなさんUPS(無停電電源装置)ついてはご存じでしょうか?
通常、仕事をしていない方にとっては、「UPSで停電対策?会社で使うものなのでは?」と、思われる方も多いと思いますが、今は動画編集などで撮影したたくさんのデータを保管されている人がいると思います。
そんな中、停電や電源障害が起こった場合にPCや各種機器に安定的に電力を供給する装置です。
もし直接コンセント(電源タップなど)に接続していたとしたら、PCやストレージの故障、最悪重要なデータの損失など、計り知れないダメージを負うことになります。
UPSは停電対策としてあなたの大切なデータや機器を守るものであり、最近では身近な存在となりつつあります。
停電対策に適しているUPSは、以下ようなものがオススメです。
【APC】Smart-UPS 750 LCD 100V SMT750J E…実売価格:約31,000円
【オムロン】BW55T…実売販売価格:約15,000円
UPSの用途はどんなもの?
UPSについてざっくりと解説をしましたが、ではどのように使用するのがいいのかと思う方は多いと思われます。
ノートパソコンのようなバッテリーを積んでいて、停電時にも何時間もPCが使えるというのではありません^^
もちろん大容量のバッテリーを積めば、それなりに稼働時間は伸びると思いますが、それでは莫大な費用がかかります。
ですので、中小企業や個人事業主の方にとっては「停電時にPCなどをシャットダウンできる時間を確保する機械」と考えた方がよいです。
現実的な時間は5~10分程度あればよいので、それほど大きなUPSでなくともよい訳です。
また、最近よく起こる「瞬停」の対策にもなります。
私も以前瞬停でPCが落ち、同時に作業中の大切なデータが消失する経験もしました。
その予防にもUPSが役に立ちます。
ノートPCですが、UPSに接続する必要はないと思われます。なぜなら、デスクトップPCと違いバッテリーを内蔵しているため、停電時でも使用できるためです。
どんな機器を接続するべきか
では、実際にUPSにどのような機器を接続するべきかですが、一番良いのは
- コンセントにつながっている全ての機器
だと私も思いますが、UPSにも容量があるため現実的ではありません。なので優先するものとしては
- PC・ディスプレイ
- 外付けHDD
- NAS
- LAN HUB
- ルーター
などが挙げられます。1~3については、電源が遮断されることでデータ領域の破損などが起こる可能性が高いため優先順位としては上位としました。
意外と忘れがちなのが、ルーターやLAN HUBです。
例えば、PCがNASに接続しネットワークでデータのやり取りをしていると仮定して、PCとNASが動いたとしても、ネットワーク経路そのものが遮断されてはデータのやり取りもできなくなります。
優先順位としては高くありませんが、接続するものに含めても良いと思います。
UPSに繋いではいけない機器
前項目では、コンセントにつながっている全ての機器を繋げるのが一番よいとお話しましたが、一方UPSに繋げてはいけない機器もあるので、いくつか挙げておきます。
- レーザープリンター
- コピー機
- 冷蔵庫
- 掃除機
- ドライヤー
- 電気ヒーター
これらは、ピーク時の瞬間電力が高く断続的に大電流が流れUPSが故障する恐れがあるため、UPSのメーカーの多くはこれらの機器を接続してはいけないとしています。
UPSの給電方式と容量について
UPSには三つの給電方式があります。
- 常時商用給電方式
- ラインインタラクティブ給電方式
- 常時インバーター給電方式
がありますが、一般的に使用するのであれば常時商用給電方式もしくはラインインタラクティブのものを選ぶことになります。
ですので、停電の備えだけでよいのであれば常時商用給電方式を、停電時にバックアップ時間が確保できればよいのであればラインインタラクティブ給電方式でよいと私は思います。
また、UPSの出力波形は正弦波と短形波の二つがありますが、PCやNASなどを接続する際は正弦波を選んでおくのがよいと思われます。
UPSの容量についてですが、メーカーのWebサイト(例えばAPCブランドのシュナイダーエレクトリック)に行くと「UPS選定サポート」という計算ツールを提供しています。
こういったところで、自身の接続したい機器をあらかじめシミュレーションしておけば、どの容量のUPSを購入すればよいかを知ることができます。
まとめ
- UPSの導入は、自身の機器や大切なデータを守るものとして有効
- 停電の備えだけなら常時商用を、バックアップ時間が必要ならラインインタラクティブを
- 接続する機器を選定し、シミュレーションしておく
UPSを導入することで、停電時や落雷などによる損害を抑えることができます。
あなたの大切なデータを守るのに、ぜひUPSを導入して安心な環境を手に入れてください。
NASなども接続しておくと、万が一の際のデータの消失のリスクも減るかと思いますので、そちらの記事も参考にしてください。
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