みなさんも風力発電はご存知かと思いますが、風力発電と言うと「風車があって」というのが一般的ですよね?
ですが、最近「マグナス式風車」というものが開発されているようです。
台風の下でも発電が出来るようになるという話もあります。
実際、日本より台風の多いフィリピンでこのマグナス式風車の実験も始まったようです。
今回は、マグナス式の風力発電とはどんなものなのか、またマグナス式風車が日本でも増えるのかといったことについて調べてみました。
今後の再生エネルギーについて考えるきっかけになれば幸いです。
マグナス式の風力発電は日本でも増えるの?台風下でも発電が出来る?
現在、日本で行われている風力発電のほとんどはこの風車を使用した風力発電を行っていると言われています。
写真は私が以前訪れた幌延町にある「オトンルイ風力発電所」です。
日本海沿いの道「オロロンライン」を走ると、風車群が目の前に現れ圧倒的な存在感を示しています。
この地域は風が強く、風車がよく見られるのですがこの地域ではあまり雪は降らないので吹雪にもなりづらいのでこうした風車を利用した風力発電を行えるのではないかと思います。
日本では欧米諸国に比して普及が進んでいない。理由として、台風に耐えうる風車を施設すると欧米と比較してコストが上がることや、大量の風車を設置できるだけの平地の確保が困難なこと、元々日本ではクリーンエネルギーとして太陽光発電を重視してきた歴史があることなどが挙げられる。
日本の電力会社は風力発電事業に消極的であるが、自治体による「自治体風車」や市民グループによる「市民風車」等のプロジェクトの取り組みが進んでいる。[52]
日本では、2004年ごろから風力発電が本格的に導入が開始され、以後、徐々に普及してきており、2014年時点で全国に約2000基、発電能力の合計は約250万キロワットとなっている。ただ、普及に伴い、風車部分が丸ごと落ちるなど、惨事に繋がりかねない事故も起こるようになっており、対策が検討されている[53]。日本の風力発電所で有名なのは苫前町と稚内市等が挙げられる。
ですが、2020年現在で風力発電の普及率は0.86%とまだまだ風力発電の普及は進んでいないようですね。
ソーラーパネルを使用した太陽光発電の方の建設は様々な場所で行われているようですが。
マグナス式風車ってどんなもの?
一体、マグナス式風車とはどのような物なのでしょうか?調べてみました。
プロペラがない風力発電機「マグナス式風車」の開発が進んでいる。
平たい羽根の代わりに自転する円柱が風を受け、強風下でも発電できるという特徴がある。台風に襲われやすい離島の再生可能エネルギー電源として注目される。
フィリピン北部のバタネス州。1万5千人ほどが住むバタン島の丘に今年8月、変わった見た目の風車が建てられた。高さは約20メートル。プロペラの代わりに円柱が二つ並んでいる。東京のベンチャー企業「チャレナジー」が開発した「垂直軸型マグナス式風力発電機」だ。
野球の投手が投げるカーブやシュートが曲がるのと同じ「マグナス効果」の力で発電するのが特徴だ。
自転する球や円柱が風を受けると、回転方向が風と一致する側は空気の流れが速くなるが、反対側は遅くなる。この速度の差によって球や円柱の両側に圧力の差が生まれ、風の流れと垂直方向に力が働く。円柱を複数組み合わせれば、発電機とつながった軸を回すことができる。チャレナジーの風力発電機の出力は10キロワットだ。
と、円柱を並べてマグナス効果を生み出し軸を回すというちょっと不思議な現象で電気を起こすようですね^^
野球のカーブと同じ原理だと言うのも面白いですよね!
現在ベンチャー企業がフィリピンで使用が始まっているようですので、この風車を使用しないマグナス式風力発電だと強風下での使用も可能なようですので、まさに台風が度々来る日本での稼働も期待できそうです。
「マグナス式風車は、風速の急な変動に強いだけでなく、風が弱い地域でも発電効率を上げやすかったり、街の景観を損ねないような小さな発電機をつくれたりする。洋上発電に使われる大型のプロペラ式風車とは役割分担できるのではないか」(宇都宮大の長谷川裕晃教授)
— フィッシャー (@fischer_genius) December 13, 2021
朝日朝刊27P、羽無し”風力”発電機に注目 ”小堀 龍之” ⑥
“マグナス式”風車は、”風を受ける円柱の回転数”を、
“モーターで変える”事で、発生する力を制御できる。風が強い時は、回転数を下げて、
強風の影響を受けにくく出来る。原理的には、”秒速40m”という台風の風でも、
発電できるとされる。— だる満 社主 (@vamdaruma) December 10, 2021
清水敦史氏。若き技術者だ。
超優良企業を脱サラして再エネ発電の会社を設立した。
垂直軸型マグナス式風車はプロペラなしの円筒形で、風が強すぎれば円筒の回転を止めることで風車全体も止まり、暴走を防げる。風速40mまで発電でき風速70mでも倒壊しない設計だ。
https://t.co/uf1NaETKmV— 一言意固地 (@fuzyourituikyuu) February 18, 2020
と、清水さんが開発したマグナス式風力発電の技術が発展し再生エネルギーの普及が進む事を願いたいですね。
まとめ
- 2020年現在で風力発電の普及率は0.86%とまだまだ風力発電の普及は進んでいない
- 風車を使用しない「マグナス式風力発電」の開発が進んでいる
- 台風の数が日本の3倍あるフィリピンで実験が行われている
- 今後の普及次第では日本での稼働も期待出来そう
今回は、マグナス式風車とはどんなものなのか、またマグナス式風車が日本でも増えるのかと言ったことについて調べてみました。
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