ここ最近、ブラックアイスバーンでの交通事故が増えていますね!
今年は北海道も昨シーズンと比べて根雪になる時期が遅いようで、日中の寒暖の差でブラックアイスバーンになる道路が多いと聞きます。
ただ走っている時にいきなりブラックアイスバーンが現れると路外転落などの事故の元になるのですが、ではブラックアイスバーンの見分け方はどうすればよいのでしょうか?
今回はブラックアイスバーンとそうでない路面の見分け方、ブラックアイスバーンを走る際にはどういった点に気を付ければ良いのかなどについても解説します。
この記事を読んで、少しでもあなたの安全運転への気づきになれば幸いです。
ブラックアイスバーンの見分け方はどうすればいいの?一番厄介な道
凍結路面には様々な種類があるのですが、一般的に知られているのは
- 圧雪アイスバーン:降り積もった雪が車で踏み固められて出来る路面
- ミラーバーン:圧雪路面がスタッドレスタイヤで磨かれて出来る路面。主に交差点で出来やすい
- ブラックアイスバーン:路面に薄い氷の膜が張る事で出来る路面。一見すると濡れた路面と区別が付きにくい
と様々な形があり、特に気を付けなければいけないのがブラックアイスバーンです。
今年に入ってから北海道でもブラックアイスバーンが原因でかなりの数の事故が相次いでいます。
北海道江別市で12月14日朝、トレーラーが路外にはみ出し運転手の男性がケガをしました。スリップが原因とみられています。
道路からはみ出し、運転席部分がくの字に折れ曲がったトレーラー。
事故があったのは、江別市江別太の国道337号線です。
午前7時ごろ、石狩市方向へ走っていたトレーラーが対向車線にはみ出し、そのまま道路脇の畑に突っ込みました。
この事故で、トレーラーを運転していた40代の男性が頭を打ち軽いケガをしました。
現場は片側1車線の左カーブを過ぎてすぐの直線道路で、路面は当時ブラックアイスバーンだったということです。
この国道337号線は私も走った事がありますが、大型車がよく通る道で道幅もさほど広くなく近くには石狩川も流れている事もあり、かなりの確率でブラックアイスバーンが出来やすい場所だと認識しています。
また風も吹く事が多く、周りに障害物がないため雪が降るだけで吹雪のようになって視界が極端に悪くなります。
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ブラックアイスバーンではスタッドレスタイヤでもその効きが悪くなる傾向にあります。
JAFのテストでも濡れた路面とブラックアイスバーンでは以下のような制動距離の差が出るようです。
- 濡れた路面:40km/h→完全停止まで20mの距離で止まれる
- ブラックアイスバーン:40km/h→完全停止まで69.5mの距離もかかる
と、約3.5倍もの制動距離をもってしなければ止まれないのです。
私もブラックアイスバーンを走っていてヒヤッとする事が何度かありましたし、先を走る車がそれまでは普通の圧雪だったのが橋の上でスピンをして単独事故を起こしているのも見かけた事があります。
ブラックアイスバーンの見分け方ってあるの?
では、肝心なブラックアイスバーンの見分け方があるのか?という事ですが、長年北海道で運転している私が体験した中でブラックアイスバーンの特徴を解説させていただきます。
ブラックアイスバーンの特徴
- 路面は普通の舗装道路とさほど変わらない感じの黒い路面だが若干光るのが特徴
- 濡れた路面だとタイヤが「シャーッ」と水を弾く音がするが、ブラックアイスバーンは凍った路面なので全くと言っていいほど水を弾く音がしない
- 日中に晴れて雪が溶けた夕方~朝方にかけて気温が下がる時が一番気を付けなければいけない時間帯
- ブラックアイスバーンが出来やすい場所があり、「橋の上」、「日陰になる部分」、「トンネルの出入口」などが挙げれられる
- 外気温が重要で、プラス3度まで気温が下がったらブラックアイスバーンが出来ると思った方がよい
- ハンドルが急にふらついたり車があらぬ方向へ向かう感じがする時はブラックアイスバーンの上を走っていると思ってスピードをゆっくり落とす事が大切で、慌てて急ブレーキを踏んだりするとスピンをしたりする原因となるのでやめましょう。
という特徴があるので、夜間に限らず乾いた路面以外の黒い路面=ブラックアイスバーンだと思って普段よりスピードを落として走行する事が大切です。
また厄介なのが、ブラックアイスバーンの上に粉雪が乗ると全くと言っていいほど路面状況がつかめなくなる事がありますので、前日の天候と当日の天候と気温を良くチェックして走る事が大切です。
北海道の冬は雪景色がキレイで、層雲峡や青い池等様々な場所にドライブに行きたくもなりますが、冬のドライブをする時は時間に余裕を持ったり、突然の大雪などで動けなくなるなども 考えられますので、事前の準備をして安全運転を心掛けましょう。
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まとめ
2021年の冬のシーズンは例年よりも雪が降る事が少なく、日中もプラスの気温になる事が多くブラックアイスバーンによる交通事故が相次いでいる。
ブラックアイスバーンの特徴と見分け方
- 路面は普通の舗装道路とさほど変わらない感じの黒い路面だが若干光るのが特徴
- 濡れた路面だとタイヤが「シャーッ」と水を弾く音がするが、ブラックアイスバーンは凍った路面なので全くと言っていいほど水を弾く音がしない
- 日中に晴れて雪が溶けた夕方~朝方にかけて気温が下がる時が一番気を付けなければいけない時間帯
- ブラックアイスバーンが出来やすい場所があり、「橋の上」、「日陰になる部分」、「トンネルの出入口」などが挙げれられる
- 外気温が重要で、プラス3度まで気温が下がったらブラックアイスバーンが出来ると思った方がよい
- ハンドルが急にふらついたり車があらぬ方向へ向かう感じがする時はブラックアイスバーンの上を走っていると思ってスピードをゆっくり落とす事が大切で、慌てて急ブレーキを踏んだりするとスピンをしたりする原因となる
といった事に注意をして走る事が必要です。
今回はブラックアイスバーンとそうでない路面の見分け方や、どういった点に気を付ければ良いのかなどについても解説しました。
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