Windows11が10月5日にリリースしてからしばらく経ちましたが、アップグレードをされた方はどれ位いらっしゃるでしょうか?
- 早速アップグレードして使っているという方
- アップグレードしたいがシステム要件が整わずに断念
- まだ出たばかりなのでアップグレードは様子見
- アップグレードしたが不具合が出て困っている
など、沢山の見方があると思いますが、実際にWindows11がリリースされて様々な不具合なども検出し始めていますので、Windows11のアップグレードは様子見した方がよいのかと言った点について解説をしたいと思います。
また、既にWindows11にアップグレードしてしまったがWindows10に戻したいと思われる方もいらっしゃると思われますので、Windows10に戻す方法も解説します。
今回の記事を呼んで、Windows11のアップグレード前の事前のトラブルを防止してほしいと思います。
Windows11のアップグレードは様子見?10への復元方法も
まずは、現在Windows11で起きている不具合について調べてみました。
AMDのCPUでのパフォーマンス低下について
AMDプロセッサを積んだPCを持っていてWindows 11へアップデートを考えている方は、ちょっと待ったほうがよさそうです。
というのも、現在AMDプロセッサのパフォーマンスが最大15%低下するバグが見つかっており、AMDが対応を行なっているからです。
AMDのプロセッサ(EpicやRyzenシリーズ)を使用されている方にとっては、せっかく最新のWindows11にアップグレードしてもパフォーマンスが低下するのは悲しいですよね。
これについてはいずれ対応策が出るはずなので、もう少し様子見が必要かと思います。
米Microsoftは21日(現地時間)、Windows 11向けの修正パッチ「KB5006746」を配信開始した。
15日(同)にインサイダー向けに配信したパッチの正式版にあたり、Ryzenプロセッサを採用したシステムで、一部のアプリケーションがL3キャッシュ遅延の影響を受け性能が低下する問題を修正した。
その後、修正パッチ「KB5006746」でAMDのCPUをお使いの方に向けたアップデートが出されたので、このパフォーマンスの低下は回避できそうですね。
また、AMDでもチップセットドライバ「3.10.08.506」を出してパフォーマンスの低下を防止しているようですので、対応のチップセットをお使いの方はアップデートをしてみてみるのもよいかもしれません。
レジストリに非ASCII文字を利用するアプリに非互換問題がある
米Microsoftは10月8日(現地時間)、レジストリキーまたはサブキーに一部の非ASCII文字を使用しているアプリと「Windows 11」の間に互換性の問題が発見されたことを明らかにした。この問題の影響を受けるアプリは起動できなかったり、ブルースクリーン(BSoD)エラーをはじめとするさまざまなトラブルを引き起こすことがあるという。非ASCII文字を含む影響を受けたレジストリキーは修復できない可能性があるとのことで、警戒が必要だ。
このレジストリに非ASCII文字を利用するアプリケーションにはどんな物があるかというと
- 公的個人認証サービス 利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)
などがあるようです。
こちらについてもMicrosoftは現在、原因を調査中との事で、これらのソフトを使用している方についてもアップグレードは見合わせた方が良いと思います。
セキュリティ機能により、ゲーム性能が最大約30%低下する可能性も
これについては、別途記事を書いてありますのでそちらを参照してみてください。
仮想マシン(VM)が起動出来なくなったりエラーが起きる
「Hyper-V」または「Windows Hypervisor」がインストールされている場合、Windows 11環境で「Oracle VM VirtualBox」の仮想マシン(VM)を起動できなかったり、エラーが発生することがあります。
対象環境では互換性維持のためのセーフガードが適用されており、Windows 11のアップグレードは配信されません。[今すぐ更新]ボタンや「メディア作成ツール」を使用した手動アップグレードは推奨されないので注意してください。
この問題を解決する「Oracle VM VirtualBox」のアップデートは、10月中にもOracleから提供される予定ですが、それを待てない場合は「Hyper-V」または「Windows Hypervisor」を削除するか、「Oracle VM VirtualBox」をアンインストールする必要があります。
仮想マシン(VM)をしようしている方は注意が必要ですね。
こちらも、ソフトをアンインストールするなどしか現在のところ対応策がないので、アップグレードについては様子見が良いと思います。
その他の不具合について
その他の不具合について
- 「インストール アシスタント」を使ってのWindows11のアップグレードが「0x8007007f」エラーで失敗・・・PCの再起動後、管理者権限で「インストール アシスタント」を実行すると解決する事が多いです。
- ご利用のソフトがWindows11に対応しているかを各自チェックしましょう・・・会計ソフトなどを使用している場合、Windows11に対応しているか不明な事もありますので、事前にソフト会社のHPなどで確認しましょう
実際にWindows11へのアップグレードに際しての注意点
Windows11にアップグレードするにあたり以下の事について注意をしましょう。
お使いのPCがWindows11のシステム要件に対応しているか確認
システム要件については、以下の記事を参考にシステム要件などを確認してもらいえれば幸いです。
自作PCのWindows11は対応しているか、更新前に確認!
詳細は記事を参照していただければわかりますが、主に注意する点は2点です
- CPU・・・Intelだと第8世代以降のモデル、AMDだとRyzen2000番台以降のモデルが対象
- TPM2.0・・・パソコンのセキュリティ機能を高めるための部品で、マザーボードに搭載していなければWindows11をインストールすることは出来ません。
バックアップは必須
Windows11にアップグレードが出来る環境にあったとしてもバックアップをしておくことは必須です。
先に述べた不具合等が出てきているので、お使いのPCが問題なく動くとは限らないからです。
ですので、アップグレードする前には必ずバックアップを取るようにしましょう。
Windows11→Windows10に戻す方法
Windows11をWindows10に戻す方法はいくつかあります。
1.回復機能を使ってWindows10に戻す
《手順》
- 「スタートボタン」→スタートメニューの「設定」をクリック
- 「回復」をクリックし「復元」をクリック※
- 「以前のバージョンに戻す理由をお聞かせください」をいう画面が出るので、該当する項目にチェックを入れて「次へ」をクリック
- 「アップデートをチェックしますか?」は「行わない」をクリック
- 「知っておくべきこと」という画面については「次へ」をクリック
- 「ロックアウトされないようにご注意ください」という画面が出るので「次へ」をクリック
- 「Windows11をお試しいただきありがとうございます」という画面が出たら「Windows10に復元する」をクリック
- 再起動後、しばらく時間がかかりますがWindows10の起動画面が表示されるはずです
※元のWindows 10環境へ戻す事ができますが、この機能を利用できるのは、アップグレードしてから10日間のみなので注意が必要です。
「復元」の画面でボタンがクリックできない(アクティブになっていない)場合は回復機能からWindows10に復元することは出来ませんので、Windows10をクリーンインストールするしかありません。
2.回復ドライブを使用して再インストール
Windows10やWindows11をプリインストールするPCは、原則として「回復ドライブ」をリカバリーメディアとして利用します。
回復ドライブがある場合は、それを使用してWindows10を再インストールします。
※Windows 10にアップグレードする前に作成した回復ドライブでないとWindows10には戻すことは出来ませんので、Windows11にアップグレード後に作成した回復ドライブではWindows10に戻すことが出来ないので注意が必要です。
まとめ
- Windows11については、出たばかりで不具合がかなり出始めている模様
- Windows11に不具合がある時は、元のWindows10に戻すことが出来る方法もあるが、戻す際に注意する点がある
今回は、Windows11がリリースされてからの不具合が出始めている件についてや、Windows11からWindows10に戻す方法を解説しました。
まだまだWindows11が安定するには時間がかかりそうですので、しばらくはアップグレードはしないで様子見でいるのが懸命なのかもしれません。
自作PCをされている方でWindows11に対応したいるかとどうかの確認方法などについても調べてみましたので、こちらの記事も参考にしてみてください。
自作PCのWindows11は対応しているか、更新前に確認!
また、Windows11に非対応の自作PCにはインストールしない方がよいと思いますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
Windows11は非対応の自作PCにインストールしない方がいい?
また、現行OSのであるWindows10を使い続けるという方やWindows10の軽量化の設定についても解説していますので、合わせて以下の記事も参考にしてください。
Windows10の動作が重い時、軽くする方法は?手軽に設定
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