自作PCにおいて重要なパーツって何ですか?
やっぱりCPU?
ゲームをするならばグラフィックボード?
確かに、それらも自作PCにおいて重要なパーツであることに変わりはないのですが、私が思う重要なパーツはやはり電源だと思います。
電源はPCを動かすために各パーツの重要な電源供給の役割を持っているため、おろそかには出来ません。
また、PCケースは見た目を良くし、毎日飽きずに使うには大切です。
今回は、自作PCにおける電源とPCケースのおすすめについてご紹介したいと思います。
自作PCの電源とケースのおすすめについて 土台が大切
今回は各パーツを動かす源である電源と、パーツの入れ物であるPCケースについてについて解説していこうと思います。
電源ユニットは、CPUやマザーボードやグラフィックボードなどの全てのパーツに電流を供給し、安定して動作をさせるために重要なパーツです。
速さに現れたり直接的な影響があるわけではないですが、電源ユニットの質が低いとPC全体の安定性が低下し、動作が不安定になったりすることもあるので注意しなければいけません。
購入前には、大雑把にでも作りたいPCの構成から必要電源消費電力と電源ユニットの定格出力で間に合うようなものを選ぶのがよいです。
おすすめの電源の紹介
- CPU内蔵グラフィックを使用したPC(CPU:2~4コアのモデル、GTX1650などのローエンドモデル)…500W前後
【Corsair 】CX550…実売販売価格:約8,000円
【Antec】CSK550…実売販売価格:約8,000円
- フルHD環境を前提とした一般的なゲーミングPC(CPU:4~6コア、RTX3060などのミドルレンジモデル…600W
【Corsair】CX650…実売販売価格:約8,800円
【玄人志向】KRPW-BK650W/85+…実売販売価格:約9,000円
- 4K環境も楽しめる構成のゲーミングPC(CPU8~16コア、RTX3080などのハイエンドモデル)…750W以上
【MSI 】MAG A850GL PCIE5…実売販売価格:約19,000円
【Corsair】RM850e ATX 3.0…実売販売価格:約18,000円
あたりを目安に電源ユニットを選べばよいと思います。
いずれも信頼性も高く、安定して電力を供給してくれる製品だと思います。
電源ユニットのサイズについて
電源ユニットの規格にはいくつかありますが、自作PCで使用するのは主に「ATX電源」と「SFX」電源の二種類です。
規格は以下の通りとなります。
- ATX電源…ミドルタワーや大型のケースにはATX電源を用いることがほとんどで、奥行きに関しては製品によって長さが違うので、PCケースの仕様を確認して中に納まるものを選びましょう。
- SFX電源…mini-ITXのケースではSFX電源(またはSFX-L電源)を用いることが多いです。
ケーブル構成にも注意
どんなケーブルが何本付属しているか、またコネクタが何基装備されているかなどの「ケーブル構成」も大事な要素です。
また、各ケーブルが本体から分離している「プラグイン式」のものであれば、組み立て時に必要とするケーブルのみ繋げばよいので、配線をスッキリさせることができます。
時々起こるケースとして、大きなケースに短いケーブルの電源で長さが足りないという事があり、パーツに届く長さのケーブルの電源を用意しましょう。
利用できるケーブルの長さやコネクタの数は、各電源ユニットのHPなどで確認できます。
一般的に安めの電源は、コードが短いことが多いと思われます。
電源効率について
コンセントの交流電源を、PCパーツで使える直流電流に変換する際の効率をランク付けしています。
変換効率が高ければ高いほど省エネで発熱が小さいです。
- 80PULS
- 80PULS Bronze
- 80PULS Silver
- 80PULS Gold
- 80PULS Platinum
- 80PULS Titanium
と、下に行くにしたがって変換効率がよくなりますが、コストも上がっていきます。
そのため、コストパフォーマンスに優れているのはSilverやGold辺りだと思います。
おすすめのPCケースの紹介と注意点
PCケースは、各パーツを指定された場所にしっかりと固定するためのパーツです。
まずはマザーボードを選んだ後でそれに見合うケースを選んでもよいですし、「このケースにパーツを収めたい!」という方もいるかと思いますので、どちらから選んでも良いと思います^^
ただし「ATX対応マザーボード」を組み込みたいのであれば「ATX対応」、「mini-ITX対応マザーボード」なら「mini-ITX対応」など、マザーボードの大きさに応じて選ばなければいけません。
PCケースは外観の好みが人それぞれですので、あくまで参考程度にしてください^^
ATX対応のケース…ATX、MicroATX,mini-ITXが対応
【Thermaltake 】Versa H26…実売販売価格:約5,000円
おすすめポイント
- 価格を抑えながらも、フロントにLEDファンやアクリルパネルが装備
- 5インチベイもあり、拡張性にも優れている
【Fractal Design】Define 7 Compact TG …実売販売価格:約16,000円
おすすめポイント
- コンパクトでありながら空間も確保し多様なニーズに対応出来る
- 見た目がシンプルが好きな方に
MicroATX対応のケース…MicroATX、mini-ITXが対応
【DEEPCOOL 】MACUBE 110…実売販売価格:約6,000円
おすすめポイント
- 側面がマグネット式ガラスパネルで開け閉めが容易
- 調整可能なGPUホルダー
- 押し留め式のSSDホルダー
【Thermaltake】Versa H18 …実売販売価格:約4,000円
おすすめポイント
- コストパフォーマンスが良く、シンプルでエアフローがしっかりしたケースを求める方に
- 低価格帯で迷ったらこれ
Mini-ITX対応のケース…mini-ITXが対応
【COOLER MASTER】MasterBox NR200P…実売販売価格:約10,500円
おすすめポイント
- メンテナンス性がよく背面以外のパネルが外せる
- 3スロットGPUも縦置きに出来、さらに280mm簡易水冷も搭載可能
【ANTEC】CX200M RGB ELITE…実売販売価格:約7,000円
おすすめポイント
- 小型ケースの割に価格も安い
- ピラーレスのケースの中では、小型で扱いやすい
などがあげられます。
PCケースサイズが大きくなるほど内部のスペースは広くなり、大型のグラフィックボードなどのパーツも組み込みやすくなりますので、事前にPCケースに収まるかサイズの確認をしましょう。
簡易水冷CPUクーラーを利用したいのであれば、ラジエータの対応サイズやどの場所に組み込めるのかを確認しましょう。
ケースファンについて
ケースファンや吸気口を利用して外気をPCケース内部に取り込み、組み込まれたパーツの冷却効率を高めるのもPCケースの重要な役割の一つです。
ただし、吸気口が多いと動作音が漏れやすくなります。
- 吸気口が少なく密閉性の高いもの…静穏性重視型
- 吸気口や搭載ファンが多いもの…冷却重視型
近年は静穏性と冷却性のバランスを兼ね備えた「バランス型」のケースが主流でしたが、最近のPCケースは簡易水冷のCPUクーラーのラジエータを取り付けられるように、メッシュ構造の天板を採用した「冷却重視型」のケースが多く見られるようになっています。
側面については、最近では側面パネルが強化ガラスやアクリルパネルの側板を採用したものが主流で、内部が外からよく見えるようになっているものがほとんどです。
また、ピラーレス型のケースが最近ではかなり出回って来て、見た目を重視したい方にはこちらのケースもおすすめです。
静穏性を重視するのであれば、あえてガラスやアクリルの見えるケースではなく、スチール製の側板モデルを選ぶのもありだと思います。
まとめ
- 電源ユニットは、使用するパーツやPCケースに応じて電源容量や大きさを決める
- ケーブルの長さに気を付ける
- 電源効率は良いに越したことはないが、SilverやGoldがコストパフォーマンスに優れる
- PCケースはマザーボードのサイズで決まる
- 静穏性を重視するか冷却性を重視するかはよく考えて
電源は、ある程度性能が良いものの目安が分かりやすいですが、PCケースは作る方の好みが一番表れやすく、また日常的に見る物ですので、実際にご自分が良いと思ったものを選ばれるのが良いと思います。
また、CPU・マザーボード・メモリについても解説していますので、もしよければそちらも参照してください。
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