みなさん、先日のみずほ銀行のシステム障害が起きたことは記憶に新しいと思います。
その原因がハードディスク(HDD)の故障による原因だったようですね。
みずほ銀行のシステム障害については人為的な事も絡むので言及しませんが、いずれにしろHDDの故障と原因をはっきりさせて対策をしっかりとする事が大切だと思います。
これは家庭で使用するパソコンも同様で、HDDの故障と原因について知っておくとHDDの寿命を延ばす事もでき、また大切なデータを守る事にも繋がります。
今回はHDDの故障の原因と対策を簡潔に解説し、未然にトラブルを防ぐ方法を教えます。
HDDの故障の原因と対策を解説、未然にトラブルを防ぐ!
HDDの故障と言っても大きく分けて二つの故障(障害)がありますので、簡単に説明します。
論理障害
PCのデータの損傷によるもので内部のファイルシステムが壊れる事により起こります。
【主な症状】
- OSが起動しなくなる、「Operating System Not Found(OSが見つかりません)」のコメントが画面に出る
- ブルースクリーン(BSOD)が表示される
- 勝手にシャットダウンが起きる
- 作業中のフリーズが多発する
- ファイルやフォルダなどを開くのに時間がかかる、または開けない
【主な原因】
- データの書き込み中に電源を強制的に落としてしまう、外付けHDDのデータの書き込み中にケーブルを外してしまうなど
- 誤操作によるデータ消去や初期化など
- ウィルスなどによるデータの書き換えなど
物理障害
HDDへの外部からの物理的原因でHDDがなんらかの破損をしている事を指します。
【主な症状】
- HDDから「カコンカコン」、「カチカチ」などの異音がする
- BIOS上でHDDを認識しない
- 焦げ臭いにおいがする
- OSが起動しなくなる、「Operating System Not Found(OSが見つかりません)」のコメントが画面に出る
- フォーマットをするように求められる
【主な原因】
- 熱や湿気などでHDDが熱を持ち基盤のチップやデータを読み込むヘッドなどが壊れてしまう
- HDDの周りにホコリがたまり熱を持つ
- 停電などによりPCの突然のダウンなど
- PCの電源を一日に頻回行ってしまう
- 経年劣化
各障害への対策(共通)
- HDDに冷却ファンなどで風を当てて温度を下げる
- 適宜、別なHDDなどにデータのバックアップを取る
- PCの置く場所は直射日光が当たる場所や壁際などを避ける
- 「CrystalDiskInfo」などのフリーソフトを使用してHDDの温度を管理しつつ健康状態を把握し、電源投入回数が3,000回、使用時間が26,000~35,000時間(各赤で囲った箇所)を目安にHDDを交換する
HDDは消耗品で、使用していくたびに劣化して行くのでデータのバックアップを取り定期的に交換していく事をおすすめします。
HDDの調子の悪い時に行ってはいけない事
HDDの調子が悪くなった時に行ってはいけない事も上げておきます
- エラーチェックなどをしてシステムの不具合を修復しようとする:調子が悪くなってからのエラーチェックは読み込み/書き込みを長時間おこなう為、逆にHDDを壊す原因となる事もあるのでNGです。
- HDDの分解:HDDは精密機器であるため、蓋を開けて小さな異物が混入するだけでも、更なる故障につながるおそれが非常に高くなり、修理が難しいパーツですのでHDDの分解はしないようにしましょう。
まとめ
- HDDの故障の原因には二つあり、「論理障害」と「物理障害」に分けられる
- 対策として、HDDの故障に繋がる熱やホコリなどは避ける、別途データのバックアップを取るなどをしておく
今回はHDDの故障の原因と対策を簡潔に解説し、未然にトラブルを防ぐ方法を調べてみました。
また、バックアップを取る事に関して以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
NASでデータのバックアップをする方法 大切なファイルを管理
HDDのディスク使用率が100%になってしまうなど、HDDに負荷がかかる事もあり、その対策も解説していますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
ディスク使用率 100%のHDDの改善方法!なぜ起きるのか?
また、どんなHDDを選ぶのが良いかも解説していますので、それについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
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